クリスマスといえば、マライア・キャリー、山下達郎、ワム、そして『ダイ・ハード』ですね。ネットフリックスが大量にブッ込んできているクリスマス作品を差し置いて、まずは『ダイ・ハード』を見るという人は、私だけではないはずです。
[quads id=1]#2 無くしもの

診療所のポーチに、赤ん坊が置き去りにされていました。メリンダは、法律に従ってプロである保護サービスに連絡しようとしますが、それに反対する人たちと対立してしまいます。
#3 見つけた

置き去りにされた赤ちゃんをクロエと呼んでいたメリンダ。そんなクロエの母親も見つかり一安心と思われましたが、実は母親には問題が。
私の代わりを探して
とホープに言い放ったメリンダですが、そんな矢先に赤ちゃんの置き去り事件が発生します。メリンダは児童保護サービスに連絡しようとしますが、マリンズ先生やコニーに反対されてしまいます。
ここにはここのやり方がある、なんていう田舎町特有の考え方に納得の行かないメリンダですが、マリンズ先生を立てて一日待つことにします。
都会からやってきて、わりと個人主義的な考えを持っているメリンダに対して、誰かの問題は町の問題として捉えましょう(というある意味偽善的)な住人たちが対立してしまうのも、無理もないことです。
メリンダが住民と打ち解けるのには、自分のことを話すのが近道だと思うのですが、メリンダは話しませんね。
そんなメリンダが、あまり自分のことを話したがらない理由のひとつは、こういう町の雰囲気(妙に馴れ馴れしかったり、すぐに首を突っ込んできたり)に抵抗を感じているせいだと思います。また、度々過去のことを思い出しては辛そうな表情をしているところを見ると、過去に負った心の傷が大きすぎて、人に話せるほど癒えてはいないのでしょう。
やっぱりいるじゃん
メリンダにちょっかいを出しているジャックですが、完全に口説きにきているのが目つきでわかります。
そんな目つきに惑わされているのか、メリンダも満更でもない様子で心を開きかけていますが、次の瞬間目の前に現れたのが「はじめまして~ジャックのガールフレンドのシャーメインよ~よろしくね~」だってよ~。しかも付き合って2周年だと。
ぽか~んな表情でしたが「あ~ぶないあぶない、よかった~何もしなくて」というメリンダの心の声がきこえました。
やるべきことをやった
結局、マリンズ先生はクロエの母親を見つけることができず、メリンダは保護サービスに連絡します。 そしてそのことで、マリンズ先生とメリンダは言い合いになります。
保護サービスに連絡するのは法律で決められているという理由もありますが、母親がいつ見つかるかわからないのに、結局は無責任な住民の言うことを聞いて町においておくのは、クロエにとって良くないのは明らかです。
感情論ではなく、現実的に判断をしたメリンダが正しいです。
ここで全く関係のない話ですが、「やるべきことをやった」というセリフが私は嫌いです。定番のセリフなのでよく耳にするのですが、聞くたびにイラッとします。
「やるべきことをやれ」はいいんです。言ったほうも言われたほうも「やるべきこと」が何なのかを共通認識している前提だからです。
でも「やるべきことをやった」は、批判に対する言い訳で使われることがほとんどです。つまり「自分勝手な行動」=「やるべきこと」という意味合いで使われています。
なので言い換えれば、「やるべきことをやった」=「自分のやりたいようにやった」です。ぜひともその部分、字幕の人?吹き替えの人?「やりたいようにやったまでだ」とかに変えてほしいものです。
話を戻して、メリンダの「やるべきことをやった」は「正しいと思ったことをした」ですね。実際に正しいことをしているので、批判される筋合いはありませんね。
メリンダの過去
が徐々に明らかになってきました。まず赤ちゃんに名付けたクロエという名前ですが、メリンダが生まれる前に亡くなっていた姉の名前からとっていました。
そしてリリーをなだめるために話していましたが、女の子を死産していたそうです。
そういった経緯もあって、クロエの一時的な里親になる決心もついたのでしょうが、亡くなった子の代わりにはならないという姉の言葉にグサッとくるメリンダでした。
■■■コリン・ローレンス Colin Lawrence■■■
image:IMDb.com
プリーチャー役のコリン・ローレンスは、1970年イギリス生まれカナダ育ちのジャマイカ人です。別名「ゲストの鬼」
何が鬼かというと、1995年以降、実に136作品にその名を刻んでいます。『リバー・デイル』『グッド・ドクター』『コロニー』『フィフティ・シェイズ・ダーカー』『スーパーナチュラル』『iゾンビ』『the 100』など数え上げればきりがないほどです。同じ作品に違う役で複数回出演するのもザラです。
そんなコリン・ローレンスが、シーズンフルに出演するのが、この『ヴァージン・リバー』です。
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