私は、子供のころ一度だけ幽霊を見たことがあります。親からは「じゃあそれは生霊だね」と言われました。私が見た場所と姿かたちから想像して、たぶんその人は病院に入院しているほにゃららさんだということでした。信じるか信じないかは、あなたし・・
というわけで今回は、BBC『ゴースト~ボタン・ハウスの幽霊たち』シーズン1の感想です。
BBC『Ghosts』

- 『Ghosts』
- 2019-
- BBC
- シーズン1[6エピソード]
予告編・あらすじ
99歳で亡くなった義理の大叔母の大邸宅を相続することになった、アリソンとマイク夫妻。
そこをホテルに改築しようと、現地に足を運びます。
しかしその家には、あらゆる時代にそこで亡くなってしまった、俗にいう「地縛霊」たちが住み着いているのでした。
その中の一人が、自分たちの住処を奪われまいと、窓からアリソンを突き落とします。大けがを負ったアリソンですが、その事故がきっかけで「霊」が見えるようになってしまいます。
さっさと出ていきたいアリソン、マイクですが、金銭的な都合から嫌々地縛霊たちと暮らすはめになります。
キャスト

■アリソン・・シャーロット・リッチー/Charlotte Ritchie
1989年8月29日生まれ
UKウェストミンスター
大学時代に『フレッシュ・ミート』のオーディションに合格。以降歌手としても活躍しています。
『フィール・グッド』ジョージ(2020)、『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』バーバラ(2015-2018)、『フレッシュ・ミート』オレゴン(2011-2016)など
■マイク・・キール・スミス・バイノー/Kiell Smith-Bynoe
1989年3月5日生まれ
UKニューハム
■その他
Jim Howick,Lolly Adefope,Laurence Rickard,Mathew Bayntonなど
では感想
このドラマ、本国イギリスでシーズン1が大人気になり、のちにシーズン3まで一挙に2シーズンの更新が発表されています。さらには、アメリカ版も制作されるとのこと。
で
何の気なしに見始めたら、面白くってシーズン1の6エピソードを一気に見てしまいました。約3時間です。
ところで、漠然とした話になってしまいますが、なんかイギリスの作品って全体的に固いというか真面目というか、コメディーにしても大口開けて笑ったら失礼みたいな雰囲気を醸し出してる気がするんですよね。全体的に地味というか、みなテンションが低いですし。
このへんは、まあ好き嫌いの分かれるところだと思いますが、私的にはイギリス英語のほうがアメリカ英語よりも好きですし、妙に引き込まれる作品の空気感も好きなので、なんの抵抗もなく見ています。有名なアメリカ作品しか見ないって人は、絶対損してますよ。
個性的な幽霊たち
この記事のトップの写真、左で見切れているアリソン以外は、みんな幽霊です。
皆亡くなった時代が違うので、その時代時代を反映した服装、考え方を持っていて、それに基づいて行動しています。原始人ぽいのから、最近亡くなったであろう議員まで、それぞれがとても個性的な幽霊です。
ここで、あっそういえば、とこの手の話で思い浮かぶのは、そう『ゴースト 〜天国からのささやき』ですね。みんな大好きジェニファー・ラブ・ヒューイットが主演のドラマです。彼女は幽霊とコミュニケーションをとることができて、その能力を生かして彷徨える幽霊の望みを叶え、そして光の中(天国)へ導きます。
で
こちらの作品に話を戻しますと
序盤でパットは、自分の命日に家族が来るので、メッセージを伝えてほしいとアリソンに頼みます。パットは土壇場で撤回してしまいますが、アリソンが気を利かせて、家族の状況を聞き出しパットに伝えます。それを聞いたパットは、「やっと前に進めるよ」とアリソンに感謝します。
パットの後ろでドアの奥が光輝きます。
私は思いました。
あ、そうか、いやいや幽霊たちと暮らす羽目になったアリソンだけど、こうやって幽霊たちの望みを叶えてあげて、光へ導いてあげるストーリーなんだなって。
それで、ホテルが完成するときには、幽霊たちは皆光の先に行っているんだなと。
しかし次の瞬間、光がパッと消えてしまいます。
改装工事の照明でした。
というふうに
このドラマ、こちらの単純な読みは、大体外れるようにできてます。ここの制作者たちは、なかなかヤリ手のようです。
シーズン2は、まだ本国でも放送されていないので、日本で期待して待っているのもなかなか辛いところですが、将来の楽しみが一つ増えたと思って・・さあ、次行こ、次。
ではまた。
配信:AmazonPrimeVideo(シーズン1)

『ゴースト 〜天国からのささやき』
配信:Hulu(シーズン1-5)
本ページの情報は2020年6月18日時点のものです。最新の状況は各配信サービスにてご確認ください。