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原題:Secret Obsession
公開:2019年
製作国:アメリカ
配信:Netflix(オリジナル)
時間:1時間37分
字幕:英語・日本語
音声:英語・日本語
あらすじ
交通事故にあったジェニファーは、記憶喪失になってしまいます。病院のベッドで目覚めると、目の前には”君の夫”だというイケメンのラッセルが立っていました。
ジェニファーの退院後、2人は元の生活に戻ろうとしますが、チョイチョイ蘇ってくる記憶の切れ端に、ラッセルは何かがおかしいと感じ始めます。
担当になった刑事フランクは、この事故には不審な点があるとして独自に捜査を始めます。
キャスト
メインキャスト
ブレンダ・ソング(ジェニファー・ウィリアムス)
Brenda Song
1988年アメリカ生まれ
「Dads」
「スイート・ライフ」
「ソーシャル・ネットワーキング」
幸せな結婚生活を送っていたジェニファーですが、交通事故により記憶喪失になってしまいます。
マイク・ヴォーゲル(ラッセル)
Mike Vogel
1979年アメリカ生まれ
「ザ・ブレイブ:エリート特殊部隊」
「アンダー・ザ・ドーム」
「クローバーフィールド/HAKAISHA」
「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」
ラッセルは、一体何者なのか。
デニス・ヘイスバート(フランク・ペイジ)
Dennis Haysbert
1954年アメリカ生まれ
「ザ・ユニット 米軍極秘部隊」
「24」
「テッド2」
「メジャーリーグ」
フランクは、早くからこの事故が単なる事故ではないことに気付き、捜査を始めます。
その他のキャスト
アシュリー・スコット・・看護師長
ポール・スローン・・ジム・カーン
ダニエル・ブッコ・・本当のラッセル
スコット・ピート・・レイ
ブレア・ヒッキー・・スコット
見どころ
- 事故直後のジェニファーの顔
- 昔と比べても全然老けていないデニス・ヘイスバート(フランク)
- いちいち詰めの甘い偽ラッセル
感想
偽ラッセルの行動は疑問だらけ
事故の目撃者のキャデラックのドライバーを殺して庭に埋めるまではいい(でも埋め方は甘い、土がもっこりしている)、でも本物ラッセルの遺体をジェニファーの車のトランクに入れっぱなしなのは、いただけない。遺体が見つからなければ殺人にならない、の鉄則を知らないのか。
フランクを後ろから殴って気絶させたのはいい、でもなんでトドメを刺さなかったのか。刑事を生かしておいたら、後々厄介なことになるのが目に見えているはずなのに。
ジェニファーの記憶がないのをいいことに、自分と夫婦として生きていこうと考えちゃうのはまあいい、でもジェニファーの記憶が戻ってきて、それが無理だと分かった時になぜさっさと殺さなかったのか、ひょっとしてずっとなんとかなると思っていたのか、このばかちんは。
部屋にジェニファーを監禁しておこうと思ったのはいい、でも拘束の仕方が雑すぎる。足だけとか手だけとか、ジェニファーは実は、ヘアピンでドアの鍵を開けちゃうほどの手練なので、足は痛かったかもしれないが、実際本気で逃げようと思えばチョロかったはず。
序盤でわかるが
ジェニファーの夫だと名乗り出たラッセルですが、見ている方は早い段階でこのラッセルは偽物だとわります。多分早い段階で匂わせておいて、中盤徐々にその疑惑が確信に変わっていき、最後に衝撃の事実が暴露される、というパターンで組み立てたのでしょう。
が、このパターンは実はとても大きな危険をはらんでいるのです。終盤間際で、”偽ラッセルが犯人なのは分かっているから、早くその正体と動機を教えろ感”が最高潮に達している中での発表になるので、よほどのインパクトを与えないと視聴者の心の高ぶりを鎮めることができないのです。
残念ながら今回は、見事に失敗してしまいました。偽ラッセルはジェニファーに惚れていた元同僚で、ジェニファーが本物ラッセルと結婚してしまったことに嫉妬しての犯行って。
これは、生卵ぶつけられても文句言えないレベルです。
このオチを前提に組み立てるなら、せめて偽ラッセルに疑いの目が最後まで行かないようにするべきでした。しょうもないオチは同じでも、犯人が実はこの人だった、という意外性を同時に見せてあげれば、プラマイゼロで終われたかもしれません。