【感想】『窓辺の女の向かいの家の女』この犯人は想定外

『窓辺の女の向かいの家の女』の感想です。

Netflix -The Woman in the House Across the Street from the Girl in the Window

2022年1月28日から配信が始まった、ネットフックスオリジナルのリミテッドシリーズ『窓辺の女の向かいの家の女』。

1話が30分弱で全8話で構成されています。
私は初め2日に分けてみようと思っていましたが、気になりだしたら止まらないたちなので、結局全エピソード一気に見てしまいました。

~~アナ(クリステン・ベル)は3年前に娘エリザベス(アピー・プラット)を亡くし、夫ダグラス(マイケル・イーリー)とは離婚。
以来精神的に不安定になり、家に引きこもって大量のワインと薬に依存する生活を送っていました。
そんなある日、向かいの家にイケてるニール(トム・ライリー)とその娘エマ(サムサラ・リーラ・イェット)が引っ越してきます。
これは神様からの贈り物かもしれないと思ったアナは、現在の荒んだ生活を改善しようと動き出します。
そんな矢先、通りを挟んだ向かいのニールの家で彼の恋人リサ(シェリー・ヘニッヒ)が殺されるのを目撃してしまいます。
しかし、通報して警察が駆け付けますが、なんの証拠も見つかりませんでした。
はたしてアナが目撃したのは、現実かそれとも妄想だったのか。~~

40過ぎても一向に老け込まないクリステン・ベルは、コメディー女優という印象が強いですが、この作品ではそのあたりを極力抑えて真面目に情緒不安定な役を演じていますね。
あえて不満な点を挙げるとすると、家に引きこもって飲んだくれて現実と妄想の区別もあいまいな状態になっているにもかかわらず、やけに小綺麗なところです。
パジャマにガウン姿でワインをがぶ飲みするのを見ても、まったくやさぐれ感がないんですよ。
顔を見れば性格が分かるとか、部屋を見れば精神状態が分かるとか言うように、初めのうちは『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』のエイミー・アダムスばりにボロボロ感を出してもよかったんじゃないかと思います。
見た目が精神状態を表わすようにすればもっと良かったと思います。

ニールは、『You』のペン・バッジリーのようなどこか胡散臭い裏がありそうな雰囲気を持っていますね。
顔も何となく似ていませんか?
でも結局ふたを開けてみれば、単なる可哀相なパパでした。

また、ビューエルなんかはなんでいつもポストの修理をしているのか。
しかもアナの家の屋根裏に勝手に住んでいたっていうんですから、恐怖以外の何物でもありません。
でも彼も、間違えて配達された手紙を届けるのが得意なだけでした。

そしてクリステン・ベルが珍しく激しいラブシーンを演じた相手レックス。
まあ彼は殺されたリサの相棒だったので、疑われて当然の立場ですが結局は白でした。

アナは自分で犯人を突き止めようと、ヴェロニカ・マーズばりに色々調べて回ります。ビンゴ
絶対意識してやってますよ。

ニールもビューエルもレックスも、みなアナの妄想によって犯人に仕立て上げられてしまいましたね。
私は、最後のエピソードまでずっとニールが犯人だと思い込んでいました。
いや、思い込まされていたんですね。
まんまと、してやられました。

そして最終エピソード8でようやく犯人が明らかになるわけですが、まさかのお前かよ!でした。
わざと何も匂わせないようにしていたのでしょうが、ここにきてついに悪魔の申し子がその本性を現しました。
表情がもう悪魔ですよ。
しかも、あんな華奢な体で意外に強い。
いきなり包丁でグサッとやってくるなんて本気の殺意を感じさせます。

対するアナはというと・・意外にもこちらも負けていません。

この一連の子供対大人のアクションシーンは、一見の価値ありです。

ほんと、クリステン・ベルが子供相手に容赦なく顔面パンチを繰り出すところ、なんて感動すら覚えましたから。
しかもとどめまで刺しちゃうというね。

それから最後の最後に大物登場で、ん?

グ、グレン・クローズ?

最後まで楽しめました。

ちなみに、エピソード8は『スクリーム』のパロディーだそうです。


『窓辺の女の向かいの家の女』シーズン2はある?

今のところ何のアナウンスもありません。
一応、リミテッドシリーズということになっていますが、グレン・クローズの登場が気になるところです。

たんなるカメオなのか、でも死体にまでなっちゃってますから、ひょっとしたらシーズン2のフリになっているのかもしれません。

ただのクリフハンガーのためだけにグレン・クローズにオファーしないでしょうから。

まあ本当のところは、しばらくしてみないとわからないんですけどね。

グレン・クローズは、カメオでした。(1/31追記)
TVLineの記事を読みました。

キッカケは、エグゼクティブプロデューサーのレイチェル・ラムラスがグレン・クローズとそのマネージャーといたときのエレベーターピッチだったそうです。

話を聞いたグレン・クローズが「やりたい!」と言ったときには、なんとも奇跡が起きたと感じたそうです。

ちなみに、死体になったグレン・クローズが消えてしまいますが、これはクリフハンガーという意味合いではないようです。
クリステン・ベルの「ビンゴ!」という決め台詞で終わるためのフリだったそうです。

となると、シーズン2については全くの白紙状態ということになりますね。


『窓辺の女の向かいの家の女』はどこで見られる?

ネットフリックスで独占配信中です。

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