【感想】Amazon『冷たい嘘』


The Lie

低予算で高収益の作品を作れることで評価が高い制作会社ブラムハウスプロダクションと、アマゾンスタジオの共同プロジェクト「Welcome to the Blumhouse」による、8本の長編映画のうちの一本です。
ちなみに、この『冷たい嘘』は2015年のドイツ映画『We Monsters』のリメイクです。

父ジェイ(ピーター・サースガード)と母レベッカ(ミレイユ・イーノス)は離婚。ケイラ(ジョーイ・キング)は、母レベッカと暮らしています。
ケイラがバレエ合宿にジェイの車で送ってもらっている途中、友達のブリトニーを見つけ車に乗せます。
道中、おしっこ漏れそうと車を止めてケイラとブリトニーは林の奥へ。
帰りが遅いことからジェイが二人を探しに行くと叫び声が聞こえます。
たどり着いた橋の上にいたのはケイラだけでした。
慌てたジェイは、付近を探すもブリトニーの姿はなく、警察に電話だ!と声を荒げます。
車に戻りジェイは警察に電話しようとしますが、ケイラが「私がブリトニーを川に突き落とした」と。

警察に通報するか、ケイラの過ちを隠すか。

ジェイが選んだのは、後者でした。

ジョーイ・キング

1999年7月30日生まれ。
4歳でデビューして以来、出演作品数はなんと65。
『The Act』では、エミー賞、ゴールデングローブ賞にノミネートされました。

ネットフリックスの『キスから始まるものがたり』で共演したジェイコブ・エロルディとお付き合いするも破局。その後に撮影が始まった『キスから始まるものがたり2』で共演したテイラー・ザカール・ペレスが次の恋人と噂されました。
しかし真実は、テイラー・ザカール・ペレスとは超仲のいい友達止まり。ジョーイ・キング曰く、「俳優と付き合うのは色々と難しい」のだそう。
じゃあいったいジョーイ・キングの彼氏は誰なんだというと、『The Act』のプロデューサー、スティーブン・ピート。
ちなみに、破局後のジェイコブ・エロルディの恋人はゼンデイヤ、とか噂されましたがどうやらカイア・ガーバーが本命のようです。

親は子供のためなら何でもする

とはよく言いますが、はたしてその「何でも」に「娘の殺人を隠蔽する」を含めていいのかどうか。

いいわけないのですが、ジェイの気持ちも分からなくはないです。
だって最愛の娘は、まだ15歳だし将来があるし、衝動的に突き落としただけだし、しかも誰にも見られてないし。

というわけで、ケイラを守る(守る?)と決めたジェイとレベッカは、警察やブリトニーの父親サムに嘘をつきまくるのでした。

一方、当事者であるケイラはどうかというと、必死な両親とは対照的に、何故か翌日にはケロッとしてるんです。
ここで思ったのは、ケイラは自分が犯したことの重大さに耐えられず頭がいかれてしまったか、ということです。それか二重人格。

私はまだこの時点では、もう一つの可能性を思いつきませんでした。

ん?ひょっとしたら・・と思い始めたのは、しばらくしてからでした。
ケイラの迫真の演技で、ブリトニーは死んだものと信じ込んでいましたが、ブリトニーの遺体が出てこないことや、ケイラがサムに詰め寄られたときに「誰も傷つけるつもりはなかった」と言ったこと、そういえばバレエ合宿に行きたくなかったんだよな、なんて考えると真相が見えてきました。

ブリトニーは、生きてんな。

そうなると、ケイラが翌日にはケロッとしていたのもわかります、だってブリトニーを突き落としてないし、バレエ合宿にはいかなくていいし、ですから。
当初の思惑として、一日二日黙っていればブリトニーが帰ってきて、チャンチャンで済むと考えていたのでしょう。

しかし

そんな真実を知らないジェイとレベッカは、隠蔽工作に必死です。
ただ、ついてる嘘がなんともボロいんです。

警察に、ケイラが橋に行ったかどうか聞かれてジェイは、「行ってない、ジェイの家からレベッカの事務所に寄って、それからレベッカの家へ帰った」と説明しました。これは、50点です。

ジェイは、警察がケイラの吸入器を橋で見つけたことを知りませんが、警察は、ブリトニーがジェイの車に乗ったことを(目撃者もいないので)知りません。

なので、10の真実から2・3引いて説明すればいいんです。
その模範解答はこうです。

「ケイラをバレエ合宿に送っていったが、途中で気分が悪くなったので車を止めて、外の空気を吸いに散歩がてらあの橋に行った。でもなかなか気分が良くならなかったので、大事を取って帰ることにした。」です。ジェイとケイラの姿をトラックのドライバーに見られていたとしても、何の問題もありません。どですか、100点でしょ。

結局、ジェイとレベッカは警察に嘘がバレてもうどうしようもない状態で、最後の手段とばかりにブリトニーの携帯をサムの家の庭に埋めてサムを犯人に仕立て上げようとしますが、サムに見つかり「ケイラが犯人だろ」なんて言われる始末。

もう、この男消すしかない・・

運命の分かれ道は

当然ケイラが「ブリトニーを突き落とした」と言ったときに、通報するかしないかの場面ですね。
この時、「パパが全力で支えてあげるから、罪を償おう。」と言っていればケイラはすぐにゲロってチャンチャンだったかもしれません。
しかし、ジェイは隠すほうに動いたため、ケイラにとっては好都合な状況になりました。

ブリトニーが彼氏と居られる時間を稼ぐことに成功したケイラは、嘘をついたおかげで離婚した両親の笑いあう声を久しぶりに聞いて、家族が一緒にいることに幸せを感じることが出来ました。

ただ、黙っているのが長すぎましたね。

結局

両親が間違った選択をしたために起きた悲劇の物語でした。
ちょっとサムは嫌な奴だったけど、この物語最大にして唯一の被害者になってしまいました。

「無償の愛が存在するのは、家族の間だけ」だと誰かが言っていました。

思うに、ジェイとレベッカが通報しないで、ケイラの罪を隠そうとしたのも愛するが故の行動だったわけです。
本来なら親の責任として、「結果に対しては責任を持たなければならない」と教えるべきだったんですけどね。逃げるほうに導くのは、やはり間違っています。

Amazon『冷たい嘘』

本ページの情報は2020年10月15日時点のものです。最新の配信状況は各配信サービスにてご確認ください。