【感想】『マザー/アンドロイド』う~ん・・

『マザー/アンドロイド』の感想です。

2021年12月17日に米国(Hulu)、その他の国(ネットフリックス)でリリースされました。
日本では2022年1月7日がリリース日です。
米国(Hulu)以外の国での配給権をネットフリックスが持っていることから、米国以外の国では、ネットフリックスオリジナル作品として配信されています。

1月9日のネットフリックス世界ランキングでは、『ドント・ルック・アップ』を抜いて、見事総合1位を獲得しています。

IMDbやトマトでの評価は散々なものになっていますが、人気がどこまで続くかにも注目したいところです。

なぜ注目するかというと、長期間トップ10を維持できる作品はそれだけネトフリ会員のニーズに合っているということですね。
例えばそれがこの作品だったとすると、クロエ・グレース・モレッツは”ネットフリックスで数字が稼げる俳優”という評価を受けることになります。監督も然りですね。

となると、今後ネットフリックスで クロエ・グレース・モレッツ を目にする機会が増えるかもしれないな、という期待を持てるようになります。

その判断材料の一つが、どれだけトップ10を維持できたか、なんです。

Miramax -Mother/Anroid

どんな話?

ストーリーはいたってシンプルで、

人間と共存していたアンドロイドが突如暴走して、人間殲滅作戦を実行に移してしまう。
妊娠が発覚したジョージア(クロエ・グレース・モレッツ)は、アンドロイドから逃れようとパートナーのサム(アルジー・スミス)とともに安全な場所を目指して旅に出る。


なんか、ターミネーターみたいなやつがそこら中にいて、その目をかいくぐって安住の地を目指して行くのだろうと浅はかながら思っていました。
ターミネーター版ウォーキングデッドみたいな感じです。

でも見始めてみると、あ、なんか違うなって感じがしてきました。

人類を絶滅させようと企んでいるアンドロイドですが、2時間近くある作品の中で3回ぐらいしかまともに登場しないんですね。
森でサムとジョージアがはぐれる時と捕まっているサムをジョージアが助けに行った時と、ジョージアが子供を抱えてEMPを作動させようとした時です。

しかもボスっぽい感じのアーサー(でしたっけ)なんて、赤ちゃん抱えて車いすに乗ってるジョージアにやられちゃうんですから、実はたいして脅威じゃないんじゃないのとさえ思えてしまいました。

たしかこの映画、人間対アンドロイドの戦いを描いているんじゃ・・ないんですね。

後で調べて分かったことですが、この映画の脚本、監督の両親へのリスペクトなんですね。
監督(脚本も)のマットソン・トムリンはルーマニア生まれで、革命のときに命からがら逃げることができた家族の話が反映されているんです。

要は、ジョージアと自分の母親を重ねているんですね。

それを知って、じゃあ自己満作品じゃね?という意見もあると思いますし、正直見ているこっちはそんなこと知らないわけですよ。
見る前に、脚本にどんな背景があるのかなんて調べないでしょ普通は。

そうなると、ストーリーなんかありきたりだし、たいしたアクションもないし、妙に物思いにふけるようなシーンが多いし・・つまんねっ!ってなっちゃうんですよね。

でも救いがありました。

クロエ・グレース・モレッツです。(本人は、クロエじゃなくてクロエ・グレースと呼んでほしいそうなのでそうします)

クロエ・グレースは送られた脚本を90分で読み終え、監督の話に共感して、オファーを受けたそうです。

役作りでも、妊婦とはどういうものなのかをリサーチして、実際の撮影では27キロのシリコン製の”お腹”が付いたコルセットをしていました。

また、監督の思いを汚さないようにと、かなり気合を入れていたそうです。

なので「クロエ・グレースを見る」という目的で視聴するのもありかと思います。

>>『マザー/アンドロイド』(Netflix)

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