image:IMDb.com, Inc.

- 原題:Falling Inn Love
- 監督:ロジャー・カンブル
- 製作国:アメリカ
- 公開:2019年
- 配信:Netflix(オリジナル)
- 時間:1時間38分
- 字幕:英語・日本語
- 音声:英語・日本語
監督のロジャー・カンブルは、「プリティー・リトル・ライアーズ」や「スーツ」などで複数話のメガホンを取るなど、テレビドラマの監督としてのイメージが強いようですが、映画では2020年公開予定の「アフター」(Netflixオリジナル)の続編の監督も務めています。
あらすじ
勤めていた会社が突如倒産、さらには同棲を拒んだ彼氏と破局してしまったガブリエラ。
ふとネットの広告に目をやると、「ニュージーランドでB&Bのオーナーになりませんか?しかもタダで!」
最大限の情熱をアピールして応募したところ、見事に当選。
喜び勇んで単身ニュージーランドに乗り込んだまでは良かったが、たどり着いた先には廃墟同然のB&Bが。
そこで、温かい地元の人たちの力を借りて、理想のB&Bの完成を目指します。
キャスト
メインキャスト
クリスティーナ・ミリアン(ガブリエラ)
image:christinamilian.com
Christina Milian
1981年ニュージャージー州/アメリカ
テニスプレーヤーのセレーナ・ウィリアムスと生年月日が全く同じというクリスティーナ・ミリアンですが、女優としてよりもむしろ歌手としてのほうが有名かもしれません。
ゼンデイヤのビデオクリップに出演したり、自身は、「Dip It Low」「It’s About Time.」がグラミー賞にノミネートされました。
女優としての代表作と言えるのは、ジョン・トラボルタと共演した「Be Cool」(2005)、そして主役を張ったこの映画「Falling Inn Love」あたりになるでしょう。
アダム・デモス(ジェイク)
image:adamdemos.com
Adam Demos
1986年ニューサウスウェルズ州/オーストラリア
農場育ちで、高校を卒業してからも地元で父親と解体業の仕事をしていました。役者とは全く縁のない生活を送っていたようですが、どこでどうなったのか、2009年にScreenwise Film & TV School Sydney(オーストラリアの有名な演劇学校)を卒業。
地元オーストラリアで端役で何作か出演していましたが、2018年アメリカのTVドラマ「UnREAL」season3(August Walker役)の出演を機に、知名度が一気に上がりました。
ヤギ(ギルバート)
image:IMDb.com, Inc.
Goat
B&Bに住みついているヤギ。
その他のキャスト
Anna Jullienne・・・Charlotte
Claire Chitham・・・Shelley
Blair Strang・・・Anaaki
Jonathan Martin・・・Peter
William Walker・・・Norman
みどころ
- ニュージーランドの自然の美しさと、そこに暮らす人々の優しさ。
- 芸達者なヤギ。
- 見る人の期待を裏切らないハッピーエンディング。
感想
クローゼットの棚はいらないし、同棲もしない
2年半付き合っているのに彼氏の服が部屋にないから、クローゼットにあなた用の棚を作るわ・・・いらない。
会社が潰れたから独立しようと思ってる、あなたと一緒に住めばその分集中できるわ・・・嫌だ。
まあ、2年半付き合っていて彼女の部屋に洋服を置かないっていうことは、彼にとってはその必要がないってことですよね。つまり、彼女の部屋を自分の生活の一部にはしたくないということです。自分の痕跡を一切残したくないタイプの人かもしれません。なので、律儀に毎回お泊りセットを持参しているのでしょう。
そんな人間が、同棲しようと持ちかけられて、はいそうですかと行くわけがありません。友達に煽られた部分はありますが、彼氏に結婚の圧力かけているだけですから。
同棲のメリット、デメリット
メリットその1・・四六時中、好きな相手と一緒にいられる。
大方の理由はこれだと思いますが、最初だけです。しばらくすると、相手からの過干渉、縛りが嫌になってきます。
私が家で待ってるんだから早く帰ってきなさいよ!
なんでせっかくの休みなのに、友達と遊びに行くのよ!
これは自分だけのプライベートな時間を持つことは出来ませんよ、ということです。ストーカー気質の人によくあるパターンですね。
メリットその2・・2人で生活すれば、経済的に楽になる。
実際は、超やりくり上手で1割~2割減、大概は良くて現状維持、下手すれば苦になります。実家暮らしから2人暮らしになった場合は、論外なので言うまでもありませんが、2人とも独立していた場合はどうでしょう。
家賃に関して言えば、お互いが今まで出していた分を足せばそれなりの部屋に住めると思うので、現状維持か、多少は安くあがることもあるでしょう。
食費に関しては、自炊をしなかった人同士は最悪現状維持できますが、へたに自炊していた人は確実に出費が増えます。卵かけご飯を食卓に上げる、なんていうことができなくなるからです。
メリットその3・・将来の結婚生活が、想像できる。
年頃の女子は、同棲を結婚の予行演習だと思っているフシがあります。それゆえに、将来の良き妻を演じようとしてしまうのです。
一方の男子諸君は、同棲したからといって結婚を意識している人などほとんどいません。好きな人が側にいることは嬉しいことですが、へたをすれば、お手伝さん的彼女と見ているかもしれません。
デメリットその1・・すべて2人のもの
それぞれが持ち込んだものは別ですが、後から買った家具や家電などは、その所有権を明確にしておくことが大切になってきます。なぜかというと、別れた時に取り合いになるからです。なら売って折半すればいいと思うかもしれませんが、それは購入費を折半していた時だけです。
同棲したら、よく共用財布を作るなんていいますが、もし作るなら出資比率は絶対に1:1にしたほうがいいです。あなたのほうが食べるでしょ!とか、お前のほうがトイレットペーパー長いだろ!
とかのくだらない争いも楽しいですが、2人のルールというのは、どちらかの我慢ではなく、お互いの納得の上に成り立つものですし、対等な立場に立つためにも重要なことです。
デメリットその2・・生活スタイルが合わないと辛い
脱いだものをスグに洗濯機に入れない人、使ったものは後で片付ける人、手の届く範囲に物を置きたがる人、休みの日はお昼まで寝ていたい人・・・またその逆の人。
スタイルを合わせるには、我慢が習慣にならなければならないので、それまで貯まるストレスをどう発散させるかが、運命の分かれ道になってしまいます。
※※ここで登場している女性とは、私の過去に登場した女性のことを指しています。他意は全くありません。※※
ニュージーランドの魅力が足りない
この映画はアメリカ映画ですが、全編ニュージーランドで撮影されています。なぜそうしたのかは知りませんが、アメリカの片田舎でもよかったものをわざわざニュージーランドまで行ったわけですから、もっとニュージーランドの魅力をアピールしても良かったんじゃないかと思います。
そこで、ちょっとアピールしてみたいと思います。
以上です。
やっぱり恋愛映画は、ハッピーエンドがいい
個人的な意見ですが、恋愛映画はハッピーエンドが基本で、そこに至る過程を楽しむものだと思っています。どんな出会い方をして、どんなキッカケで気持ちが動き出し、どんな問題が立ちふさがり、どんなふうにしてそれを乗り越え、そしてどう2人は結ばれるのか。
まあ、ごくありふれた展開なのですが、言い換えれば王道でもあります。どこかで見たようなシーンでも、キャストが違えば、景色が違えば、また新鮮に感じるものです。