
ネットフリックスの日々のランキングデータの集計結果を基に、2020年8月は世界的にどんな映画作品が人気だったのか見てみます。
10位 『シングル・フレンズ~そんな恋愛やめちゃえば?~』
NETFLIX
南アフリカで制作されたネットフリックスのオリジナル作品です。原題は『Seriously Single』、配信開始は2020年7月31日。実はネットフリックスはアフリカンコンテンツに力を入れているようで、その成果が反映された形になりました。
南アフリカ発のセクシーで陽気なラブコメ映画「シングル・フレンズ 〜そんな恋愛やめちゃえば?〜」がNetflixグローバルオリジナル作品として配信予定
9位 『タイム・トラップ』

2017年公開のSF映画です。原題は『Time Trap』。日本のネットフリックスでは配信していません。見たい人はアマゾンでレンタルしましょう。
8位 『マリブ・レスキューチーム:ネクストウェーブ』
NETFLIX
2020年8月4日に配信が開始されたネットフリックスのオリジナル作品です。実は、この作品で「マリブ・レスキュー」シリーズ3作目になります。知ってましたか?
7位 『わがままなヴァカンス』

この作品も、日本のネットフリックスでは配信していません。が、アマゾンでレンタルできるようです。
6位 『ワンダー 君は太陽』
Lions Gate Entertainment Inc.
日本での劇場公開は2018年でした。みんな大好きジュリア・ロバーツの出演作品です。
[quads id=2]5位 『スリープオーバー ~夜の大冒険~』
NETFLIX
2020年8月21日に配信が開始された、ネットフリックスのオリジナル作品です。わずか10日間の集計期間にもかかわらず、月間5位にランクインです。
4位 『キスから始まるものがたり 2』
NETFLIX
2020年7月24日に配信が開始された、ネットフリックスのオリジナル作品です。「キスから始まるものがたり」の2作目です。そして3作目は、すでに撮影済みで2021年に公開を予定しています。
3位 『Work It ~輝けわたし!~』
NETFLIX
2020年8月7日に配信が開始された、ネットフリックスのオリジナル作品です。この作品に超そっくりなネタの映画がネットフリックスのオリジナルであったはずですが、タイトルがどうしても思い出せません。
2位 『愛は、365の日々で』

2020年6月7日に配信が始まったポーランドの映画です。女性人権団体から叩かれてます。そらそうでしょうね、はい。それにしても、みんな見すぎ。
1位 『プロジェクト・パワー』

NETFLIX
2020年8月14日に配信が開始された、ネットフリックスのオリジナル作品です。8月15日~24日まで、ナンバーワンの座に居座りました。その後、25日~31日までずっと2位でした。続編があるのかはまだ分かりません。ちなみにジェイミー・フォクスは、ネットフリックスでファミリードラマの撮影が控えています。
日本のみのランキングだとこんな感じ
1位『ヴェノム』
2位『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
3位『プロジェクト・パワー』
4位『マイル22』
5位『嘘を愛する女』
6位『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
7位『ジョーカー』
8位『パシフィック・リム:アップライジング』
9位 ***
10位『友罪』
では
これらのランキング結果を見て何が分かるかというと、やはりネットフリックスのオリジナル作品が強いということです。それは当然といえば当然で、ネットフリックスの会員になる最大の理由は、「ネットフリックスのオリジナル作品が見たいから。」ですからね。
そうですよね、日本のネトフリ会員の皆さん。日本のランキングにも表れているでしょ?
おっ?
オリジナルが一本しか入ってない・・。
ということは、日本人の好みはハリウッドメジャーと邦画なんですか。35位まで見ても、たった5本しかないですし。
ではここで、ネットフリックスジャパンの配信作品の比率をみてみます。
日本は、国内作品の比率が最も高い国の一つです。50パーセント近くが国内作品です。また日本は、ネットフリックスオリジナル作品(独占配信作品含む)が最も少ない国の一つです。約35パーセントしかありません。世界平均は60パーセントくらいです。
日本人が国内作品ばかり見るから、国内作品を増やしているのか、ネトフリ作品をあまり見ないから、ネトフリ作品(独占配信)を増やさないのか、理由はよくわかりませんが、そんな比率になってます。
ネットフリックスが究極的に目指しているのは、全ての作品が「NETFLIX Original」で「Only on NETFLIX」です。まあ、特にドラマ作品(不人気作除く)などは、ディズニーやらHBOやらCBS All Acsessやらピーコックやら、自社コンテンツは自社プラットフォームで、という流れがあるので他社作品の配信権を買うのも一苦労なわけですが。
またハリウッド映画などは、劇場公開が終了して、次はソフトになるなるわけですが、そこでVODでの配信ができてもたぶん権利は相当高額なはずなので、結局は「ネットでレンタル」になってしまいます。U-NEXTやアマゾン、最近ではフールーもですが、新作映画は配信するけどみーんな別料金ですからね。
そんな流れもあってネットフリックスは、自社の価値を高めるために、そして顧客に満足してもらうために、オスカーを取れるような作品を作ろうとしていますし、ハリウッドメジャーを超えるような娯楽作を作ろうとしています。「フレンズ」以上に人気になるシットコムを作ろうとしていますし、マイナー地域の作品も積極的に制作・配信しています。
私は、そういうオリジナル作品が見たいがために会員になっているので、見る作品といえばネットフリックスのオリジナルがほとんどなのですが、日本のランキングを見ると、ネットフリックスのオリジナルにはあまり興味がないようで、ならなんでネットフリックスの会員になっているのか聞いてみたくなります。
(というか、大きなお世話ですね、すみません。)
では次回、ドラマ編でまたお会いしましょう。
本ページの情報は2020年9月2日時点のものです。最新の配信状況は各配信サービスにてご確認ください。
ランキング等のデータは、FlixPatrolより。